事業承継・M&A
ミライM&A
代表メッセージ
1999年私は自分で創業した会社をM&Aで売却しました。この時代M&Aという言葉は投資銀行界隈でのみ使われる専門用語で、会社売却後5年くらい経ってからやっと「ああ、あれがM&Aだったのか」と実感しました。また当然M&Aアドバイザーを起用するというアイデアなんてありませんでしたから、買い手を探すのも苦労しましたし、自分の会社の企業価値の算定方法も分からず、結局海千山千の買い手に買い叩かれてしまいほとんど手元にはお金が残りませんでした。
次は2016年です。今度はカンボジアで金融機関を買収しました。M&Aの仲介はメリルリンチに勤めていた2005年頃から少しずつ携わる機会があり、それなりに勉強はしていたつもりでしたが、2016年の買収でもアドバイザーを起用せず自分でソーシングからデューデリジェンス、クロージングまでやった結果大失敗をしてしまいました。。
2024年現在世の中には小規模の案件も取り扱うM&A仲介会社が乱立し、ウェブのみで完結するサービスも現れました。その結果昔に比べM&Aの成立件数は大幅に増え、事業承継の有効な手段として一般的に浸透してきました。
M&Aはいわば企業同士のお見合いです。仲人さんは通常夫婦円満で結婚生活の長い先輩が担ってくれますが、M&Aの場合はどうでしょうか?M&Aアドバイザーのほぼ100%の方が自分の会社を売ったり、他社を買ったりした経験がありません。これは仕方がないことなので批判するつもりは全くありませんが、私はM&Aにおいては買い手にも売り手にも財務諸表などの数字に現れない「想い」があり、それはとても大切なものであると思っています。そんな「想い」は売りも買いも自ら経験した私ならより理解できると思っています。
子供のように育て上げた想いの詰まった会社を、その想いとともに受け継いでくださる方にうまく橋渡しできるよう努力していきたいと思います。
ミライM&A 高橋明裕